こんにちは、北陸の中小企業診断士西井克己です。
今日は、運転資金についてお知らせしたいと思います。
お金を調達するときに主に2つの用途があります。
1つは設備資金、1つは運転資金です。
設備資金は、文字通り、機械・装置・建物等に要する費用で、
なんにいくら使うか明確です。
金額は見積もりを見ることで把握することができますし、
目的もなんに使うか明確に答えられると思います。
一方で運転資金は、いくら、どの期間、なんに使うのかあまり
明確ではありません。
そもそも運転資金とはどんなものなのでしょうか?
基本的に運転資金は、
売上があがるときや
新たな商売を始めるときに
要する資金です。
また、既存の事業を業態変換するときに
一時的に売上が減少するため、
新規事業が立ち上がるまでに
必要な資金でもあります。
(キャッシュフローが定常的にあっていない場合は、
そうとも限りませんが・・。)
たとえば
仕入の取引条件が現金支払い、
売りの取引条件が2ヵ月後の現金回収
の企業があるとします。
この企業はであれば、仕入れてからすぐ販売できたとしても、
入金は2ヵ月後ということになるため、
単純に2か月分の運転資金がないと厳しいということになります。
一方で、
支払いは1ヵ月後、
売りは現金回収
の企業は
運転資金はあまり要らないということになります。
(飲食店はこれにあたるため、
初期資金の多くは設備資金にあてることができます。)
創業時の企業は、取引条件が○○のため、運転資金は○○円かかると
ある程度明確にいえますが、すでに商売を始めている企業はなかなか
明確にならないと思います。
(自社の経営者もわかりづらくなっていると思います。)
そこで、自社にも外部機関にも、当社にはどのくらいの運転資金がかかるのか、
明確にするため、「資金繰り表」の作成をお勧めします。
資金繰り表の作成方法は、
@現在の現金預金残高を確認、
A今月、入金されるものがいくらか計算
B今月いくら現金にて支払うか計算(金利や元金返済も含めます。)
C今月末にはいくら現金が残っているか計算する。
これを表にします。
たとえばこれを6ヶ月分行った結果、明らかとなった不足現金額が
6ヶ月分の必要運転資金となります。
資金繰り表を作成すれば、大体いくらぐらい、どうして必要なのか
自社にも外部機関にもわかりやすくなります。
(運転資金を多く借りるとその分金利負担も大きくなるため、
できる限り必要金額必要期間のみ借りたほうがいいですね、)
皆様、苦しい時にこそ、現状把握が大切です。
一度資金繰り表作成にチャレンジしてみませんか?
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