以前は、運転資金がいくらかかるのか把握するために資金繰り表作成の必要性について述べました。
今回は、具体的な資金繰り表の作成方法について説明します。
まず、資金繰り表には取引条件の洗い出しが必要です。
具体的には
@売り先の取引条件の洗い出し
締め日、支払日、現金と手形の割合、手形の場合はサイトを記入
A買い先の取引条件の洗い出し
締め日、支払日、現金と手形の割合、手形の場合はサイトを記入
B支払いで毎月固定で出て行く経費の洗い出し
給与、社会保険、源泉徴収、労働保険料、地代家賃、電気料、保険料
C金融機関への支払いの洗い出し
毎月の元金返済額、毎月の利子返済額、毎月の定期積金額
Dイレギュラーな支払いの洗い出し
税金の支払い等イレギュラーな支払いがないか確認します。
を行ないます。
経理担当の方はほとんど頭に入っていることと思いますが、
まずこれを書き出して、経営者や営業責任者に把握してもらうこと
が大切です。
(経理の方が把握していることは多いのですが、
これを書き出して、経営者に説明できているところは少ないです。)
取引条件の洗い出しが終わったら、
@売り先に応じて今度どのくらいの売上が見込めるか?
Aその売上を確保するためにはどのくらいの仕入れが必要か?
を予想し、
取引条件に応じて、毎月の入金額と支払額を予想していきます。
大体、向こう3ヶ月は、確定した売上に基づいた入金と支払いを行なうために予想はつきやすいと思います。
なんとか、今後3ヶ月の売上見込みを作成し、6ヶ月の資金繰り表の作成に挑戦しましょう。
参考までに当社が使用している資金繰り表です。
皆さん、苦しいときでも状況がわかると打てる手が見えてきます。
この期にこそ資金繰り表作成に挑戦しましょう。
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