前回から2回にわたって、資金繰り表作成の必要性そして具体的な資金繰り表の作成方法について述べました。
今回は、資金繰り表を作成したあと、何に着目するべきかを考えてみたいと思います。
私が資金繰り表を見るときには、
毎月現金が増えているか減っているかも着目しますが、
本業での収支を特に着目します。
それが経常収支という項目になります。
資金繰り表には
経常収支(金融機関取引を除く本業の収支)
と
財務収支(主として金融機関との取引)
で構成されています。
たとえば
入金
1,000千円
支払い
材料費 400千円 人件費 500千円 返済元金150千円
の月があったとします。
そうすると
経常収支は
1000−400−500=100千円
財務収支は
-150千円となります。
すなわちその月は
本業で100千円の増加
借入金返済で150千円の減少
トータルで50千円の減少
となります。
この厳しい景気のなか、金融機関に対して、
お約束していた元金を返済できない企業も少なくないと思います。
本業で儲かっていれば、その範囲内で何とか元金を返済していく
交渉も可能であるともいます。
不況のときにこそ、自社が本業で儲かっているか否か
資金繰り表を作成して確認し、
何とか本業での収支を合わせる事が大切だと思います。
経営者の皆様、資金繰り表を作成し、
不況のときにこそ、収支バランスの改善を行なっていきましょう。
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